旅支度の話

浮世離れ

2006年11月25日 01:50

 現代版組踊「琉球エレジー」の脚本が金魯弦の手で、仕上がったのは
 忘れもしない、2006年6月6日のことであった。

 それから、本格的な練習が始まったのは11月

 僕は、現代版組踊「琉球エレジー」の制作・演出にあたり、
 参考に様々な沖縄関係の本を読んだ。

 例えば、

 金城哲夫さんの沖縄芝居の脚本集

 役者 真喜志康忠さんの自伝

 民謡の登川誠仁さん、知名定夫さんの自伝

 琉歌についての本や、あの上原直彦さんのエッセー

 果ては、沖縄芝居や組踊りのマンガまで、

 いろいろ読んだ。

 そして、民謡もいろいろ聴いた。

 嘉手苅林助さん 登川誠仁さん 嘉手苅林昌さん、八重山・宮古民謡

 と、いろいろ読んだり、聴いたりしながら、舞台のイメージを膨らまして、
 旅支度をしていた。

 その中で、痛感したのは、沖縄の芸能の奥深さと、その複雑に絡み合った個性であった。

 そして、沖縄の芸能という船が絶えず、時代の風に吹かれて、

 沖縄の風土や文化という海を進んできたのを感じた。

 僕はその船を漕いでいる、島人たちに想いをはせるのである。

 きっとその船は、これからも時代の風に吹かれながら

 はるかミライへと旅を続けるのだろう。

 そんな事を考えながら、

 僕は現代版組踊「琉球エレジー」という船に乗って
 
 大海原に漕ぎ出す日を待っていた。